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インプラントの失敗例とその原因

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インプラントの失敗例とその原因

インプラント治療を受けたいと考えている方に向けて、失敗例と原因についてご紹介していきます。
インプラント治療の失敗例としてネジが見える、骨造成失敗、死亡事故などの話を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。これから治療を受けようかと考えているなら、とても不安に感じるはずです。
しかしインプラントの失敗例と原因を知っていれば、失敗のリスクを減らせるようになります。失敗例を参考にしながら、リスクを減らせる歯科医院選びについて考えてみてください。

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インプラントの失敗例とその原因

インプラントには残念ながら失敗例も存在します。失敗例や失敗の原因は実にさまざまなので、よく見られる事例についてご紹介していきます。

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失敗例1:インプラントが固定できていない

まずはインプラントがしっかりと固定できていない失敗例です。
通常であればしっかりと顎の骨と結合するはずですが、固定に失敗するとインプラントがぐらついたり脱落したりします。インプラントのネジが見えることもあるでしょう。
固定されない原因は、主に次の3つです。

原因1:適切に埋め込まれていないため

まずはインプラント体が適切に埋め込まれていないのが原因であると考えられます。
インプラントの埋入は、位置・角度・深さを適切に行わなければなりません。もし不適切なところに埋入してしまった場合、インプラントと骨が結合しなくなる可能性が高まります。
そのため適切な位置に埋め込まれることが非常に大切です。

原因2:ドリルで骨にダメージが

ドリルで骨にダメージが与えられることも原因のひとつです。
ドリルでの穿孔の際に骨にダメージが与えられると、細胞が失われてしまいます。そして結果的に、インプラントが骨と結合されにくくなりしっかりと固定されません。
ドリルの速度が適切でなかったり、摩擦熱が起こりすぎたりすると、骨にとってのダメージとなります。

原因3:歯ぎしり

治療中のミスだけでなく、歯ぎしりでインプラントがぐらつく失敗例もあります。
歯ぎしりで歯にかかる力は非常に大きいものです。インプラントに力がかかりすぎ、根本がぐらぐらしてきてしまうこともあります。

失敗例2:インプラント周囲炎

続いての失敗例は、インプラント周囲炎への罹患です。
インプラント周囲炎とは、インプラントをした周辺に炎症が起こる感染症で、合併症とされています。
もし炎症が進むとインプラントが脱落してしまうため、次の2つの原因を知って、予防が大切です。

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原因1:メンテナンス不足

インプラント周囲炎の大きな原因であるのが、メンテナンスの不足です。
患者様の自宅でのケアが不十分であったり、定期メンテナンスを受けられなかったりする場合に起こりやすくなります。
インプラントの周辺には汚れが溜まりやすいので、メンテナンスを怠らないようにしてください。

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原因2:そもそも治療環境が不衛生だった

治療環境の不衛生も原因のひとつです。
インプラントは外科手術をともなうため、感染症が起こりやすい治療と言えます。手術室や手術器具が不衛生であれば、傷口から細菌が入り込みかねません。
メンテナンスを十分にしていても罹患した場合は、治療環境に問題があったと考えられます。

失敗例3:痛みや腫れがとれない

インプラントの失敗例では、痛みや腫れがなかなかとれないケースもあります。
通常であれば、痛みや腫れは1週間ほどでなくなるのがほとんどです。しかし失敗例では、2~3週間にわたりしびれなどが続くこともあります。
痛みや腫れがなかなかとれない主な原因は次の2つです。

原因1:インプラントが適切に埋められていない

まずはインプラントが適切に埋められていないためです。
埋入する位置や角度、深さを間違えたため、神経に傷がついているのかもしれません。またインプラントが、他の健康な歯に触れて痛むこともあります。
もし痛みや腫れ、しびれが長期間にわたり続いたら、埋入が適切でない可能性を疑ってください。

原因2:細菌感染

細菌感染で痛みや腫れが続くこともあります。
細菌感染による痛みや腫れは、インプラント自体の問題ではなくその周辺の炎症が原因です。
さまざまな問題を引き起こすものなので、衛生状態の良い歯科医院を選ぶのはとても大切です。

失敗例4:破損

最後にご紹介する失敗例は、インプラントの破損です。
インプラントの寿命は長く、10~15年間であれば上顎で約90%、下顎で約94%と報告されています。
抜歯即時埋入や骨移植では短くなるとされていますが、それでも残存率は87~92%くらいです。

出典:厚生労働省:(PDF)歯科インプラント治療のためのQ&A

また上部構造は丈夫な素材で作られていますが、失敗すると使用しているうちに破損してしまうこともあります。
破損の原因は主に次の2つです。

原因1:かみ合わせが不適切

かみ合わせの不適切さにより上部構造が破損する失敗例があります。
かみ合わせがあっていないことからインプラントに咀嚼の力がかかりすぎ、上部構造が力に耐えきれなくなる例です。

歯ぎしりでインプラントが脱落することがあると解説しました。
歯と歯が触れ合うときの力は意外なほど大きいため、かみ合わせによって破損してしまうこともあります。

原因2:固定が不十分

破損のもうひとつの原因は、インプラントの固定が不十分であったことです。
インプラントは埋入されるインプラント体と歯の代わりとなる上部構造、そしてアバットメントでできています。

アバットメントはスクリューによってインプラント体と上部構造をつなぐものです。しかしスクリューの締め付けがゆるいと、上部構造が不安定になり破損しやすくなるでしょう。
以上のように固定が不十分であった場合、破損する可能性が高まります。

インプラントのトラブルにあった際の相談先

もしインプラントのトラブルにあったなら、次のようなところに相談しましょう。

【相談先】

  • 治療を受けた歯科医院
  • 治療を受けた歯科医院以外の医療機関
  • 日本歯科医師会
  • 国民生活センター
  • 弁護士事務所

相談先はたくさんあります。
まずは治療を受けた歯科医院に相談をしてください。しかし納得できない場合は、他の歯科医院や口腔外科専門医療機関を受診して、セカンドオピニオンを受けましょう。医師が変われば、新たな視点からの意見をもらえるかもしれません。

また日本医師会に相談するのもひとつの方法です。医師会は各都道府県ごとに設置されており、診療に関する相談窓口は46医師会に及びます。残りの1医師会は、総務課にて相談を受けているとのことです。

出典:京都府保険医協会:医師会へ苦情相談、3年間で1万件超/都道府県医受け付け分

お住まいの地域の医師会に相談してみてください。

同じように相談できる公的窓口として、国民生活センターへの相談も考えられます。
各地域の消費者センターに連絡をすると、トラブルが起きた歯科医院との仲裁役になってもらえるはずです。

最後にご紹介した弁護士事務所は、訴訟を起こす際の相談窓口となります。
どうしても納得の行く対応をしてもらえず、歯科医院を訴えたいとのケースで利用する窓口です。
以上のようにインプラントの失敗例を相談できるところはたくさんあるので、もしものときの場合に備え把握しておいてください。

安心なクリニックの選び方

インプラントでのトラブルリスクを減らすためには、歯科医院選びを間違えないことが大切です。
どのような基準で選ぶべきか、選び方のポイントを見ていきましょう。

【選び方】

  • 衛生管理の行き届いた手術室があること
  • 院内感染予防を徹底していること
  • 治療前に十分な検査が行われること
  • 治療の実績が豊富であること
  • CTを設置していること
  • カウンセリングでしっかりと話を聞いてくれること
  • デメリットについての説明があること
  • 治療計画をわかりやすく説明すること
  • 治療費総額を提示すること
  • 信頼できるメーカーのインプラントを取り扱っていること

歯科医院選びで確認するべきポイントは多々あります。
しかしご紹介した10のポイントは、インプラントでのトラブルや失敗を防ぐために必要不可欠なことです。

検査が十分でなかったため、インプラントで死亡事故が起きたこともありました。特にCTが設置されているかどうかは必ずチェックしてください。

また治療実績の豊富な医師・歯科医院を選ぶことも基本となるポイントです。
特にインプラント治療の中でも難易度が高い、骨造成失敗などの事例では医師の技術力不足が原因とされています。
ご紹介した10のポイントを確認すれば、トラブルリスクを減らせるはずです。

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いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、インプラントの失敗例がご理解いただけたと思います。
インプラント治療ではネジが見える、骨造成失敗、死亡事故…などの失敗例も存在します。しかし歯科医院選びを正しく行えば、インプラントで快適な生活を送れるはずです。

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