トップ画像

Column

安心して治療が受けられる! インプラント専門医と医院の選び方

公開日:

安心して治療が受けられる! インプラント専門医と医院の選び方

インプラントは自費治療のうえに他の歯科治療に比べて時間もかかるため、医院選びに悩む方が多いもの。特に専門医にかかりたいという方は、探す時間もかけられずに焦ることもあるでしょう。

専門医とは何を基準にすればいいの?
医院を選ぶさいのポイントはどんなものがある?

そのような悩みに応えるため、ここではインプラント専門医の選び方について紹介します。

また、インプラント治療で術後に発生する可能性があるトラブルについても、合わせてみていきましょう。

インプラントの専門医とは?

インプラント治療を行う歯科医で特に「専門医」や「認定医」、そして「指導医」の資格を持つ人を、インプラント専門医と呼びます。専門医であるかは、クリニックのホームページやパンフレットなどを確認しましょう。

実のところ、インプラント治療そのものは、歯科医であれば誰でも治療資格を持っています。

しかしながら、インプラントは専門的な知識や経験が必要な治療です。そのため、同じ歯科医でも人によって差があるのが治療技術。その中で一定基準をクリアしているのが、資格保有者です。

世界にはさまざまなインプラント学会があり、各団体がそれぞれに資格取得制度を設けています。その基準をクリアすれば資格取得が可能です。

しかし、それぞれの資格を取るためにはインプラント学会の大会や研修会・講演会への出席、発表などをしなくてはなりません。そのため、時間がないからと敢えて資格は取っていないけれど、実績や経験が豊富な歯科医もいます。

つまり、専門医の資格がなくても腕が悪いということにはなりませんが、わかりやすい基準としては、資格保持者がいるということを知っておいてください。

関連記事:インプラントとは?概要・メリットデメリット・リスクなどの基礎知識

インプラント専門医/医院の選び方

では、インプラント専門医、そして医院の選び方をみていきましょう。

チェックしてほしいポイントは以下の9点です。

  • カウンセリングや問診が丁寧か
  • 料金説明などが明瞭か
  • インプラント治療以外の知識もあるか
  • 学会などに所属しているか
  • 人柄はどうか
  • スタッフの対応が良い(質が高い)か
  • 症例数が多いか
  • 設備はどうか(CTなどだけではなく、院内がキレイかも含む)
  • 通いやすい距離か

カウンセリングや問診が丁寧か

どんな治療でも、最も大切なのはその担当医を信頼できるかどうかです。そして信頼できるかどうかは、誠実に自分と向き合ってくれたかどうかが大きく影響します。

そのため、最初に行われるカウンセリングや問診が丁寧かどうかは大きなチェックポイント。しっかり見極めるようにしてください。

患者の話に耳を傾けているか、患者の顔を見て話しているか、専門用語で煙に巻かずわかりやすく説明しているか、そのようなことを確認しましょう。

なお、患者の不安をあおるようなことを言う歯科医はおすすめしません。過剰な不安はトラブルのもとになります。現在の状況、そして検査内容や治療内容をきちんと説明してくれるかどうかが大切です。

関連記事:インプラント治療で後悔しないために注意することは?歯医者選びのポイントとは

料金説明などが明瞭か

インプラント治療は自費診療のため、治療方針や期間、費用などに制限がありません。

つまり医院によってはそれぞれが大きく異なるのです。

治療時間や内容、そして費用はいずれも大切な話。しかしその説明が不十分であれば、終わってから「そんなことは知らなかった」とトラブルが起こってしまうでしょう。

説明漏れをなくし、患者の理解や同意を得ながら話しているかどうか。特にトラブルが起こりやすい費用について、明瞭な説明かどうかを確認しましょう。

関連記事:インプラントの治療費が高い理由や費用の相場を紹介

関連記事:インプラント治療の費用相場は?

インプラント治療以外の知識もあるか

インプラント治療は、お口の中の総合的な治療を含みます。せっかく入れたインプラントを長持ちさせるためには、その他の口内ケアも重要。歯周病治療やかみ合わせなど、セラミック治療など、他の歯科治療の知識が必要です。

医院のホームページなどを見て、歯科医としての経験年数や経歴をチェック、得意な分野や症例などについてみてみましょう。

関連記事:インプラントとブリッジ・入れ歯はどう違う?7つの観点から見る違い

学会などに所属しているか

また、その歯科医の評判も確認ポイントです。たとえば学会に所属しているかをチェックしてください。

インプラントだけでなく、歯科治療はどんどん技術が進んでいます。定期的に研修や学会に出ることで、最新技術や知識に触れる機会があるのです。

ホームページやブログ記事があれば、みてみましょう。学会や研修に参加している旨書かれていることがあります。

人柄(医師との相性)はどうか

これは医師を信頼できるかにもつながりますが、担当医の人柄や自分との相性はやはり大切です。

話しやすさなどの、診察や治療がリラックスに受けられるかも、目の前の相手に好印象を持ったのはどこか、などを考えてみましょう。

スタッフの対応が良い(質が高い)か

インプラント治療は必要期間が他の歯科治療に比べて長いことが多く、人によっては1年程度かかることもあります。

そこで通院が苦痛になるようなことがあれば、継続は難しくなるでしょう。たとえば、医院でのスタッフ対応が良いかも確認しておいてください。

スタッフ同士は良好な関係が保てているか、焦って仕事をしているスタッフはいないかなど、落ち着ける空間かどうかをチェックするのです。

スタッフ同士が仲良くしており、医師との雰囲気も悪くない医院では、物事が適正かつスムーズに進みます。その結果人的ミスが起こるリスクも減るうえ、通う患者も治療に集中できるのです。

症例数が多いか

歯科医が経験豊富で技術も高いかどうかは、症例数も判断材料の1つとなります。

インプラント治療は他の歯科手術と比べると高い技術が必要です。特に、患者の骨の厚さ、そして質が足りずにインプラント治療ができない場合には、「骨造成」と呼ばれる高度な手術を行うケースもあります。

このような手術の経験を持つのは、やはり症例数の多い歯科医であることが大半。机上の知識だけでなく、経験豊富であることが大切です。

設備はどうか(CTなどだけではなく、院内がキレイかも含む)

医院の設備レベルや清掃レベルもチェックしましょう。なぜなら、医院は清潔であることが基本です。清掃が行き届かない医院では、高レベルな手術はできません。

インプラント手術は外科手術です。手術中には出血があるので、感染対策は必須項目となっています。衛生面に不安がある医院での施術はおすすめしません。

また、正確で安全なインプラント治療を受けるため、検査設備が整っている医院を選んでください。CTや口腔内スキャナーなど、口内を立体的な検査ができる機器があれば理想的です。

最適な治療計画を立てるためには、骨の厚み・神経の位置・血管の状態・かみ合わせ状態を正確に知らなければなりません。

設備環境は多くの場合、ホームページやパンフレットに記載されています。

通いやすい距離か

インプラント治療を受けると通院回数も多くなります。そのため、通院の度に疲労が掛かるような遠い医院では後々つらくなることもあるでしょう。

他の要素で医院を選定するさい、最終的に残った候補の中でもできるだけ自宅から近く、通いやすいところを選ぶのがおすすめです。

電車一本で行けるところなど、乗り換えがない場所なら通院も楽になります。

インプラント治療を専門医で受けるべき理由

インプラント治療を受けるさいに、専門医や認定医などの資格を持つ人を選ぶことをおすすめしました。その理由は、専門知識を持っている担当医であれば患者が安心できるからにほかなりません。

インプラント治療では、顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯を埋め込む手術が必要です。そのため、骨や骨周辺組織で術後にトラブルが発生することもあります。

たとえば、インプラント治療後に起こり得るいくつかのトラブルは以下の通りです。

  • 口腔内や口周辺が痺れる
  • インプラントの脱落
  • 周辺組織の炎症
  • インプラントのかぶせものが取れる

口腔内や口周辺が痺れる

事前にしっかりした検査を行わずにインプラント手術をした場合、下顎に通っている感覚をつかさどる神経に当たったり近づきすぎたりすることがあります。

この神経は「下歯槽神経(かしそうしんけい)」。インプラント埋め込みのため、ドリルで骨を削るときに起こるミスです。

原因は歯科用CTで歯・神経・血管の位置を正しく把握しなかったこと。設備の整ったクリニックでしっかり事前検査をしていれば、発生しないケースです。

インプラントの脱落

インプラントが骨と結合せず、抜け落ちてしまうことがあります。原因の1つは、ドリルのオーバーヒートです。

ドリルで骨に穴を開けるさい、ドリルが高温になり骨が損傷してしまうことがあります。その結果、インプラント体と顎の骨の結合が阻害されるのです。

また、埋め込むインプラント体の角度や深度が不適切であることも原因の1つになります。適切な位置に埋め込まれなかったインプラントには術後大きな負担がかかるため、ぐらついたり、脱落したりすることがあります。

周辺組織の炎症

インプラント術後に周辺組織が炎症するケースがあります。原因はメンテナンス不足。患者本人の歯磨きが足りず、細菌が繁殖してインプラント周辺の組織が感染し、炎症を起こすのです。

その結果、歯茎の腫れや出血などがあります。

この状態が進行すると、やがてインプラントがぐらつくようになり、最悪の場合は抜け落ちてしまうでしょう。

本人の歯磨きはもちろんのことですが、術後の医院での経過観察でもクリーニングの徹底が必要です。

インプラントのかぶせものが取れる

インプラント体は骨に差し込む部分と上に出る冠部分の2つでできています。それぞれの部分を連結しているところは「アバットメント」といい、ここを締め付けることでしっかり物が噛めるのです。

しかし埋め込む前にアバットメントの締め付けが不十分であれば、かぶせものが取れてしまいます。

また、かぶせものが取れるのは、嚙み合わせの悪さも原因の1つです。手術後に嚙み合わせがずれてしまい、インプラントに負荷がかかったために外れてしまいます。

専門医を慎重に選んでインプラント治療を受けよう!

インプラント治療は歯科医であれば誰でも治療資格を持っています。しかし、どの歯科でも患者を受け入れているわけではありません。

今回紹介した医院・専門医選びの方法を確認し、慎重に選んだところで治療を受けましょう。そうすれば、手術中やその後の経過も安心できますし、トラブルが発生するリスクも少なくなります。

あきもと歯科は高性能なCTデータをもとにカウンセリングやシミュレーションを行っているので、インプラントをご検討の方はぜひご相談ください。

横浜のインプラント治療なら「あきもと歯科」

コラム一覧に戻る

インプラントについてのご相談はこちら