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インプラント治療を受けると歯茎が下がる?原因と対策をチェック
インプラント治療を受けたいものの「歯茎が下がる」と聞いて、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。そこで、インプラント治療は受けたいけれど歯茎が下がるのは困ると考えている方のため、原因と対策について解説します。
この記事を読むことによってなぜインプラント治療が歯茎を下げてしまうのか、できるだけ健康な歯茎を保つにはどうすれば良いのかなどがわかるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
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インプラント治療で歯茎が下がる原因
インプラント治療を受けると歯茎が下がると言われることがあります。これは、抜歯や歯周病、誤ったセルフケア、インプラント周囲炎が原因です。それぞれ解説します。
原因①抜歯
インプラント治療を受ける際に、抜歯を必要とすることがあります。抜歯をした部分は傷ついた状態になりますが、抜歯から3~4日程度で徐々に回復し、歯茎ができていくのが通常です。
しかし、何らかの理由によって抜歯後に歯茎の治りが遅くなった場合、歯茎が下がってしまうことがあります。
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原因②歯周病
インプラント治療後に歯周病になった場合、歯周病菌の影響で歯茎が炎症を起こし、歯茎に影響が現れることがあります。歯茎が下がる原因の一つです。
原因③誤ったセルフケア
セルフケアの方法を間違えているために歯茎に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
特に注意したいのが、強すぎるブラッシングです。強くブラッシングを行うと毎日のブラッシングの中で歯茎が少しずつ押し込まれ、下がってしまうことがあります。
原因④インプラント周囲炎
インプラント治療で歯茎が下がる主な原因として挙げられるのが、インプラント周囲炎です。歯周病と似たような症状なのですが、炎症が骨まで届いてしまうことがあり、天然歯に発生する歯周病と比較して周囲に大きな影響を与えてしまいます。
歯茎が下がるだけではなく、インプラントが抜け落ちてしまうこともあるので、できる限り早期の治療が必要です。
インプラント周囲炎の治療法
インプラント周囲炎になってしまった場合、早期に対応ができれば歯茎が下がるのを防ぐ効果が期待できます。
もちろん、インプラントを失うリスクを抑えることも可能です。
インプラント周囲炎の治療法には、以下のようなものがあります。
治療法①クリーニング
初期の段階であれば、歯磨き指導やクリーニングといった対応で状態が回復する可能性があります。
まだインプラント周囲炎になる前の「インプラント周囲粘膜炎」と呼ばれる段階に対しては特に効果的です。インプラント周囲粘膜炎とは、インプラントの周囲に炎症は発生しているものの、その炎症が粘膜のみでとどまっている状態のことです。
粘膜からさらに炎症が広がり歯槽骨まで届いてしまうと、インプラント周囲炎となります。
ただ、初期段階のインプラント周囲炎は症状がほとんどないため、なかなか早期に気づけません。歯茎の腫れや出血といったものが主な症状であるため、こういった症状が見られた場合はすぐに歯科医院で相談してみてください。
症状に応じて投薬などが行われることもあります。
治療法②切除療法
クリーニングや投薬といったものでは対応できないほど症状が進行している場合、切除療法が取られることになります。歯茎を切り開き、インプラントを露出させたうえで汚染されたインプラントを直接洗浄する方法です。
消毒などを行い、インプラントの表面をきれいにします。また、インプラント体に不要な組織などが付着している場合は、これらを取り除いたうえで歯茎を縫合する治療法です。
大前提として、インプラント周囲炎が進行してしまった場合、それを治療で改善し、インプラントを残すのは非常に難しいことです。軽度の段階でも場合によっては切除療法が行われることがありますが、可能な限りこれよりも初期段階で気づき、クリーニングで対応できるのが理想といえます。
治療法③再生療法
インプラント周囲炎の症状が進行し中程度から重度になった場合、再生療法が行われます。特に、歯茎が大幅に下がっている場合、中程度以降の段階である可能性が高いです。
失われたために下がってしまった歯茎や骨といったものを再生するための治療法のことをいいます。方法はいくつかあり、自分の骨や人工骨などを移植する骨移植、歯肉を切開して開き、人工膜を置くGTR法などです。
再生療法が行えないほど症状が悪化している場合は、インプラントを残すのは難しくなります。このようなケースではインプラントの撤去が行われるのが一般的です。
インプラント周囲炎になる確率
特定非営利活動法人 日本歯周病学会発表の2015年のシステマティックレビューによると、インプラント周囲炎になる確率は1~47%、平均すると22%でした。
割合として、低いとはいえません。インプラント周囲炎は日々のセルフケアかがきちんとできていない場合に発生するリスクが高まります。大きな原因はプラークであるため、きちんとプラークコントロールを行い、口の中で細菌を増やさないように注意しましょう。
参考:(PDF)特定非営利活動法人日本歯周病学会:歯周炎患者における口腔インプラント治療指針およびエビデンス2018[PDF]
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インプラント治療後に歯茎が下がらないようにする方法
インプラント治療後にできるだけ歯茎が下がらないようにするために重要なのが、日々のセルフケアと、歯科医院で行う定期メンテナンスです。おさえておきたいポイントを解説します。
方法①セルフケア
適切なセルフケアができていれば、インプラント治療後に歯茎が下がるのを抑えられる可能性が高いです。
セルフケアの基本は、ブラッシングです。また、歯ブラシだけでは取り除けない汚れがあるので、デンタルフロスなどを活用し、歯と歯の間の汚れもしっかり落としましょう。
方法②定期メンテナンス
いくら丁寧にセルフケアを行っていたとしても、自分では取り除けない汚れが発生するので、定期メンテナンスが必須です。ブラッシングやデンタルフロスでは取り除けない汚れを歯科医院で落としてもらいましょう。
歯科医院ではクリーニングに必要な専門的な機器を使い、汚れを落としてもらえます。どの程度の頻度でメンテナンスに通うべきかなどについては、インプラント治療を受けた歯科医院で確認してみてください。
セルフケアの方法がわからないような場合は、定期メンテナンスの際に相談してみることをおすすめします。きちんと磨けているのかなどもチェックしてもらいましょう。
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いかがだったでしょうか。
インプラント治療後に歯茎が下がる原因や対策について紹介しました。治療後はどのようなことに注意すれば良いのかなどについてご理解いただけたかと思います。
基本的に、丁寧なセルフケアを行い、歯周病やインプラント周囲炎といったものに注意していれば歯茎が大幅に下がるのを抑えることが可能です。定期的に歯科医院でクリーニングを受け、対策をとりましょう。
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