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虫歯を放置するとどうなるのか?症状と治療法を解説!
虫歯の治療を受けなければいけないと分かっていても、歯医者に行くのが面倒で放置していませんか?
虫歯は有病率が世界で一番多い病気ともいわれており、多くの方が一生に一度は経験したことがある病気です。
虫歯を放置していると、痛みが現れるだけではなく重篤な疾患へとつながることも。
この記事では、虫歯を放置するとどうなるのか気になっている方に向けて、虫歯を放置することで起きる症状や虫歯の治療方法や治療期間をお伝えします。
また虫歯にならないための予防法についても解説します。
虫歯を放置することで起きる症状
虫歯を放置していると、どういった症状が出るのか不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
痛みだけならまだしも、命にかかわる疾患へとつながることも。
はじめに虫歯を放置することで起きる症状について解説します。
①痛みが強くなる
虫歯になると、原因菌が歯の神経を刺激し炎症を起こすことで痛みを生じます。
虫歯になってすぐの頃は、痛みがなく冷たいものがしみる程度かもしれません。
しかし虫歯を放置して状態が悪くなるほど炎症がひどくなり、痛みは強くなっていきます。
痛み止めを飲めば一時的に痛みが和らぐこともありますが、虫歯が進行すると痛み止めが効かなくなるほど痛みが強くなることもあるでしょう。
②歯の神経が死に痛みを感じなくなる
通常、虫歯が進行するほど痛みは強くなりますが、放置しすぎると歯髄壊死と呼ばれる症状が起き、痛みを感じにくくなります。
歯髄壊死とは、歯の中にある神経や血管を含む組織である歯髄が死んだ状態のことで、歯の色が変わったり、温度刺激による痛みを感じなくなったりします。
歯髄壊死になると、これまでの痛みが嘘のようになくなるため、虫歯がなくなったと勘違いしがちです。
しかし実際は、痛みを伝える神経が死んだだけで症状が良くなっているわけではありません。
③口臭がきつくなる
虫歯を放置すると、原因菌が増殖することで、口臭が強くなります。
虫歯の黒ずんでいる部分では原因菌が大量に増殖しており、食べかすや歯垢(プラーク)を分解する過程で強いニオイを発します。
口臭は自身では気づきにくいものの、虫歯で生じる口臭は生ゴミのニオイにも例えられることも。
また歯の神経が腐ったり、歯根に膿が溜まったりしている場合には、腐敗臭を放ちはじめます。
④副鼻腔炎や骨髄炎になる
虫歯の原因菌が増殖しつづけると、口の中以外にも浸食しさまざまな感染症を生じます。
たとえば、あごの骨にまで感染が広がることで骨髄炎を発症する場合があります。
骨髄炎とは、骨に細菌が感染し炎症が起きる感染症のことです。
あごの骨が細菌によって浸食されると、激痛や発熱、吐き気などの症状を引き起こし、場合によっては入院が必要になることも。
また虫歯の原因菌が鼻のほうに広がると、副鼻腔炎につながる恐れがあります。
これらの病気は治療に時間がかかる場合が多く、難しい治療を要するのが特徴です。
⑤全身に虫歯菌が回る
口の中で増殖した虫歯菌が血管内に入り、全身に回ると重篤な病気を引き起こしかねません。
血流にのった虫歯菌が心臓に到達すると心筋梗塞を、脳に侵食すると脳梗塞を起こす可能性があります。
身体には免疫機能が備わっているためすぐに発症するとは限りませんが、生活習慣病があったり体力が落ち免疫機能が弱まったりしていると、重篤な疾患を発症する確率が高くなります。
これらの病気は命を落とすことにもつながりかねません。
虫歯が重篤な疾患を引き起こすきっかけになることを、理解しておきましょう。
虫歯は放置しても治らない!
虫歯は放置していても治ることはありません。
むしろ放置することで症状が進行し、痛みに悩まされたり別の病気の原因になったりします。
虫歯が進行すると、治療が困難になり、通院期間も長くなる場合がほとんどです。
虫歯になっていることに気づいたら、できるだけ早く歯医者に受診し適切な治療を受けてください。
早期治療を心がけることで、治療期間は短くなり、治療にかかる費用も安く済むでしょう。
治療内容・期間
虫歯ではどういった治療をどのぐらいの期間治療するのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
虫歯は進行度によってC0~C4の5段階に分けられており、数字が大きくなるほど症状が進行した虫歯を指します。
ここからは虫歯の進行度別に治療内容や期間を解説します。
治療内容 | 期間 | |
初期の虫歯(CO,C1) | 歯面を清掃する フッ素コーティングをする 虫歯を削る |
1日 |
中程度の虫歯(C2) | 虫歯を削る 詰め物をする |
1週間~2週間 |
重度の虫歯(C3) | 壊死した神経を抜く 歯根の清掃をする 細菌による膿を取り除く |
2ヶ月~3ヶ月 |
歯根だけ残った状態(C4) | 歯根の清掃をする 抜歯する 入れ歯やインプラントを入れる |
インプラントを入れる場合には6ヶ月以上かかることも |
初期の虫歯(CO,C1)
C0は歯の表面のエナメル質が溶かされた状態、C1は歯の表面に穴があいた状態を指しており、これら初期の虫歯では痛みは生じません。
C0やC1の虫歯であれば、歯面の清掃や高濃度のフッ素コーティングなどの治療で済む場合がほとんどです。
虫歯を削ることになったとしても、削る部分が少ないため1日で治療を終えられます。
フッ素入りの歯磨き粉で歯を磨くなど適切にホームケアをすることも大切です。
中程度の虫歯(C2)
C2では歯の表面のエナメル質よりも深いところにある象牙質まで虫歯が進行しています。この段階まで虫歯が進行すると痛みを生じ始めます。
主な治療は虫歯を削ることです。
虫歯の状態によっては、麻酔をすることもあるでしょう。
虫歯が深かったり範囲が広かったりする場合には、削った部分にインレーと呼ばれる詰め物をします。
インレーの製作にかかる日数も含めると1週間~2週間ほど治療期間がかかるでしょう。
重度の虫歯(C3)
さらに虫歯が歯の奥にまで浸食し、神経や歯髄にまで到達した状態がC3です。
壊死した神経を抜いたり、膿を取り除いたりするとともに歯の根っこを清掃・消毒します。
個人差はありますが、細菌感染して悪くなった部分を取り除くのに時間がかかるため、治療には2~3ヶ月ほどかかることもあります。
歯根だけ残った状態(C4)
虫歯が最も進行すると、ほとんどの歯は溶けてなくなり、歯の根っこだけが残った状態になります。
歯が残せそうならC3と同様、歯の根っこの清掃・清掃を行いますが、抜歯せざるを得ない状況がほとんどです。
抜歯をした後は入れ歯やインプラントなどの処置を行います。
インプラントを入れるとなると、治療期間は最低でも6カ月はかかるでしょう。
関連記事:インプラント治療の費用相場は?本数の違いや費用を抑える方法も解説
虫歯にならないためには
すでにできてしまった虫歯を治療するとともに、虫歯にならないような生活習慣を身につけることも大切です。
虫歯にならないためには以下の予防法が効果的です。
何度も繰り返し虫歯に悩まされている方は、日々のケアや生活習慣を見直してみましょう。
虫歯にならないための予防法
- 定期的に歯科検診を受ける
- フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬を使う
- デンタルフロスや歯間ブラシを使う
- 砂糖や甘いものを控える
- 適度な運動をする
- 睡眠をしっかりとる
- リラックスできる時間を確保する
虫歯が進行する前に、歯医者を受診しよう
虫歯を放置すると、痛みがひどくなるだけではなく、口臭がひどくなったり、副鼻腔炎や骨髄炎になったりすることがあります。
さらに心筋梗塞や脳梗塞など重篤な疾患へとつながる可能性も。
虫歯は放置していても治らないため、できるだけ早く歯医者の治療を受けることが大切です。
虫歯を治したあとも定期的に歯科検診を受け、虫歯にならないための生活習慣を身につけましょう。
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