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インプラントは老後どうなる? メリットやデメリットを解説

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インプラント矯正って何?

インプラント治療を受けようかと考えたときに、気になるのは将来的、つまりは老後も同じような状態を保てるのかといったことです。

そこでこの記事では、インプラント治療を受けている場合の老後の状態やメリット・デメリット、注意点などを解説します。

インプラント治療を含む老後の歯の治療

人の永久歯は本来28本 あります。しかし高齢になると、虫歯をはじめとしたさまざまな理由で歯を失ってしまいます。厚生労働省が行った調査「令和4年歯科疾患実態調査」によれば、高齢者にあたる65歳から69歳の人が持つ歯の平均本数は23.8本でした。70歳から74歳では平均21.0本、75歳から79歳では平均18.1本と徐々に本数は減少しています。85歳を超えると平均14.0本と、本来の本数の半分まで減少しています (※)。

このように、年齢を重ねると歯周病などの影響により歯が抜けることが多く、その際に受ける治療は基本的に、入れ歯、ブリッジ、インプラントのいずれかです。ブリッジについては適用できる状態が限られているため、単一の歯を残したいと考えるのであれば、歯科医師からは入れ歯かインプラントを勧められることが多いでしょう。

保健治療が効く入れ歯は経済的な負担も少なく治療ができる一方、インプラントは自由診療となり、外科手術も伴います。このような理由からインプラントに興味があっても、治療に踏み出すかどうか迷ってしまうという患者さまは少なくないのです。

※参考:厚生労働省.「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」P21.
https://www.mhlw.go.jp/content/10804000/001112405.pdf ,(参照2024-07-25).

インプラント治療を老後に受けるメリット

インプラント治療には、老後であっても受けるメリットがあります。ここではインプラント治療を老後に受けるメリットを5点紹介します。

食事が楽しめる

入れ歯やブリッジの場合、食べ物を噛む力に制限があり、場合によってはペースト食のような食事になる場合があるでしょう。また、入れ歯はレジンや金属製のプレートが歯茎と接することから、料理の温度や味を感じにくいというデメリットもあります。

しかし、インプラントは一般的に入れ歯やブリッジに比べて噛む力が強いといわれています。インプラントでも自分の歯のようにしっかりと噛めることは、食事を楽しめることにつながるでしょう。

若く見られる

インプラントの魅力の一つが、自然な見た目です。入れ歯やブリッジとは異なり、本物の歯のような透明感や色を再現できることから、見る人に若々しい印象を与えられます。

また前述の通り、インプラントは入れ歯やブリッジと比較すると噛む力が強いため、顔の筋肉を鍛えることにもつながります。頬や顎など口周りのフェイスラインがスッキリとした印象になることも期待できるでしょう。

誤嚥性肺炎の予防になる

高齢者に多いのが誤嚥性肺炎のリスクです。高齢になると食べたものを飲み込む力が弱くなる上、噛む力も弱くなり、しっかり噛めていないまま飲み込むことで、誤嚥性肺炎のリスクが高まってしまいます。

また入れ歯は汚れがたまりやすく、自然の歯と比べると細菌が繁殖しやすい傾向があります。そのため、場合によってはその細菌が唾液に混ざり気管に入ることでも、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるのです。小型の部分入れ歯については、入れ歯自体を誤嚥してしまうリスクも考えられます。

認知症予防になる

自分の歯を失い咀嚼力が低下すると、脳への刺激が低下し、認知機能の低下につながるといわれています。

また、噛みづらいものを避けるようになることから、身体に必要な栄養素が不足し、認知機能の低下につながるとも考えられています。

インプラント治療によってさまざまな食べ物をしっかりと噛んで食べられるようになることは、認知症予防にもなるでしょう。

管理が楽

入れ歯の場合は、口の中を清潔に保つだけではなく、入れ歯自体を清潔に保つことも重要になります。なぜなら、前述の通り入れ歯は汚れがたまりやすく、細菌の温床にもなりやすいからです。

さらに、入れ歯は取り外しの際や洗浄、保管の際に壊れてしまったり、紛失したりするリスクも伴います。また入れ歯を長年使っていると、サイズが合わなくなり、そのたびに調整も必要になります。

一方、インプラントは自分の顎の骨と一体化するため、元からある自分の歯と同じようにケアできる点が大きなメリットです。取り外しがないため、介助をする人にとっても、介助される本人にとってもストレスが低減されることでしょう。

インプラント治療を老後に受けるメリット

インプラント治療にはさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットの両方についてよく考え、納得できる治療を行いましょう。

外科手術に耐えられる体力が必要

インプラント治療は入院の必要はないものの、外科手術を伴います。手術にかかる身体への負担は通常の抜歯程度であるといわれていますが、高齢の患者さまの場合は、持病や服薬などの関係で体力が低下していると、手術が困難になる可能性があるので注意が必要です。入院は伴わずとも、少なからず外科手術にも耐えられる体力があることが求められます。

治療費が高額になる傾向がある

インプラント治療は自由診療で保険適用外のため、治療費は全額患者さまの自己負担になります。値段はクリニックによって異なりますが、1本当たり30~50万円 程度になることが一般的です。

また、治療は段階的に行われるため、何度も通院をすることにもなります。ブリッジや入れ歯の場合は2~3カ月で治療が完了しますが、インプラントの場合は 抜歯から早くとも2~3 カ月の治療期間が必要と言われています。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントは、一度外科手術をすれば治療が完了するわけではありません。インプラントの治療後にメンテナンスを怠った場合、インプラント周囲炎という特有の歯周病になる可能性があるため、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。インプラント周囲炎になってしまった場合、歯茎だけではなく顎の骨にも影響を及ぼすため注意が必要です。

インプラント治療を受ける際の注意点

インプラントのメリットとデメリットを踏まえた上で、インプラント治療を受けたいと考えるのであれば、次の点に注意しましょう。

持病がある場合はかかりつけ医に相談する

インプラント治療は外科手術を伴うため、心臓病や高血圧、糖尿病などの持病がある場合は、インプラント治療によって持病が悪化する可能性があります。クリニックによっては、そもそも治療が受けられないことも考えられます。持病がある場合は、まずはかかりつけ医にインプラント治療が可能かの確認を取るようにしましょう。

治療後もメンテナンスに通えるか検討する

インプラントは自然の歯と同じような見た目ですが、歯茎と接合部に汚れがたまりやすいという特徴があります。そのため、毎日のケアに加えて、定期的なメンテナンスも必要です。将来的に引っ越しなどをして通院に時間がかかることにならないか、公共交通機関を利用して通えるかなど、治療後もメンテナンスに通いやすいクリニックを選ぶことも大切です。

インプラント治療を専門としたクリニックを選ぶ

インプラント治療は、歯科医師の持つ知識や技術によって治療に差が生じやすいものです。そのため、インプラント治療を行う際は、インプラントを専門とした歯科医院を選びましょう。特に歯科用CTは、神経や顎の骨の状態を把握するためには不可欠であり、インプラントを正確な位置に埋め込むためには欠かせないといっても過言ではありません。

もし検討をしている歯科医院があれば、歯科用CTが導入されているかどうかを確認しておきましょう。

インプラント治療には精密な治療を行うクリニックを選ぼう

インプラント治療にはメリットとデメリットの両方がありますが、メリットを感じられるインプラント治療を受けるのであれば、精密な治療ができるクリニックがおすすめです。

あきもと歯科では、より精密な治療を行うために、歯科用CTを完備しています。また拡大鏡やマイクロスコープを使用し、肉眼の24倍 で患部を確認しています。インプラント治療のことでお悩みなら、ぜひお気軽に当院までお問い合わせください。

横浜のインプラント治療なら「あきもと歯科」

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