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インプラントの治療費が高い理由や費用の相場を紹介

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インプラントの治療費が高い理由や費用の相場を紹介

審美性が高く、半永久的に使えるという点で注目されているインプラント治療は、治療費が高額であることで知られています。そのため、「インプラント治療を受けたいが、費用が高く治療に踏み切れない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、インプラントの治療費が高い理由や治療費の相場などを紹介します。インプラント治療を検討しているものの、費用の高さがネックでお悩みの方は、ぜひご覧ください。

インプラントの治療費が高い理由

インプラントは一度治療してしまえば半永久的に使えるという点が魅力である一方、その治療費の高さに驚きますよね。インプラントの治療費が高い5つの理由を以下に紹介するので、治療費が高い理由を把握しておきたいとお考えの方は、参考にしてみてください。

関連記事:インプラントとは?概要・メリットデメリット・リスクなどの基礎知識

理由①保険適用外であるため

インプラント治療は、基本的には保険が適用されない自由診療です。なぜなら、歯の治療において保険が適用されるためには、国が定めた「必要最低限の健康」を維持するための治療である、と認められなければならないためです。

インプラント治療は、義歯を長持ちさせるための品質のよさや、審美性を高めるという側面が強く「美容目的」であると見なされるため、自由診療に該当し、保険が適用されません。

ただし、先天性の疾患がある場合や事故により顎の骨を欠損した場合などは、保険が適用される場合があります。

理由②高度な外科手術ができる歯科医師が少ないため

精度の高いインプラントの外科手術ができる医師はあまり多くないため、人材確保のために治療費が高額になる傾向もあります。

インプラントの外科手術は、手術が長時間にわたるだけではなく、歯ぐきを切開して骨を露出させ、そこに穴を開けるといった高度な技術が求められる工程が含まれています。そのため、歯科医師や技術者の人件費にかけるコストがかかり、インプラント治療の費用も高くなってしまうのです。

理由③メーカーから買うインプラント自体が高いため

多くの歯科クリニックでは、治療に使うインプラントを選択する際に、安全面・品質面において優れているかどうかを基準にします。高品質なインプラントは値段も高いため、結果として治療費も高額になってしまうのです。

しかし、インプラントは外科手術によって自分の骨に埋め込むものであるため、安全性を重視するために、高品質なインプラントを選択するということは非常に重要です。手術後に「インプラントが折れてしまった」「体質に合わなかった」といった事態に発展することを防ぐためにも、インプラントの品質にはこだわることをおすすめします。

理由④設備や材料代がかかるため

インプラントの治療費には、専門的な設備を整えるための設備費も含まれており、これも治療費を高くしている一因となっています。なぜ設備費が高額なのかというと、インプラント治療は外科手術が必要となるため、通常の歯科治療よりも精密な検査や徹底した衛生管理が求められるからです。たとえば、お口の中の状況を正確に把握するための歯科用3DCTをはじめとする最新の設備や、衛生管理を徹底した治療室などが挙げられます。

また、インプラント治療は、インプラント体や人口歯冠、アバットメントといった、さまざまな種類の歯科材料を準備する必要があるため、材料代も高くなります。

これら設備費と材料代の2つの要素もあることにより、インプラント治療費は高額になっているのです。

理由⑤長い治療期間を要するため

インプラント治療は長い治療期間を要する手術であるため、治療の工程も多く、費用も高くなります。なぜインプラント治療に時間がかかるかというと、最初の手術で骨に埋め込んだインプラント体が定着するまで待つ必要があるためです。

骨にインプラント体が定着したら、2度目の手術でアバットメントを取り、そのあとに義歯を装着します。一般的には4~5か月ほどで治療が完了しますが、骨が少ない場合は7~13か月ほどかかります。

そのため、治療期間が長い分、治療の工程も増えて、治療費も高くなってしまうのです。

インプラント治療はコストパフォーマンスがよい?

インプラント治療にはお金も時間もかかりますが、実はランニングコストを考えると、コストパフォーマンスがよいという考え方もできます。なぜなら、一度埋め込んだインプラントは抜けない限りは半永久的に使えるので、手術後の治療費がかからないためです。

インプラントの治療後は定期的にメンテナンスを行う必要がありますが、その点は入れ歯やブリッジ治療をした場合も同様です。インプラントのメンテナンスをしっかりと行うことは健康な歯を守ることにもなります。

また、自分でお手入れする際は、インプラントは自分の歯と同じお手入れだけで済みますが、入れ歯の場合は洗浄液、ブリッジの場合はブリッジ用の歯間ブラシなどが必要です。治療費だけでみると入れ歯やブリッジのほうが安く見えるかもしれませんが、これらの方法は、ランニングコストがかかる治療方法であるといえます。

以上の理由から、失った歯を補う治療方法のなかでも、インプラント治療はコストパフォーマンスのよい治療方法であるといえるでしょう。

インプラントとそのほかの治療にかかる費用相場を比較

失った歯を取り戻すための治療には、インプラント治療だけではなく、入れ歯やブリッジといった治療方法もあります。

インプラント治療と、そのほかの治療にかかる費用の相場を下記の表にまとめたので、比較してください。なお、費用の相場は、歯の本数や素材の種類、治療の回数などにより変動するため、下記で紹介する金額は、あくまでも目安の金額であるという点は覚えておきましょう。

インプラントとそのほかの治療費の相場(歯1本あたり)

入れ歯 ブリッジ インプラント
保険診療 5,000~2万円ほど 1万~2万円ほど 保険適用外
自費診療 15万~80万円ほど 5万~15万円ほど 20万~40万円ほど

入れ歯とブリッジ治療は保険が適用されるため、インプラント治療よりも費用が安く済み、治療にかかる期間もインプラントに比べると短く済みます。しかし、入れ歯やブリッジは半永久的に使えるわけではないため、何度か治療をやり直す必要があり、そのたびに治療費がかかります。

そのため、上記の治療費のみで治療が完了するというわけではなく、トータルコストはもっと費用がかかってしまうという点には注意が必要です。

また、入れ歯やブリッジは保険適用の範囲内で治療する場合、口を開けたときに金属が見えたり、ほかの歯との違いが目立ったりするなど、審美性の面でインプラントよりも劣ります。その場合、自費治療を選択して高品質な歯科材料を使って治療を受けることも可能ですが、インプラントとあまり変わらない治療費になるという可能性も考えられるでしょう。

そのほかの治療方法の特徴とよく比較して、自分にあった治療方法を選んでください。

関連記事:インプラント治療の費用相場は?

関連記事:インビザラインとは?治療の流れや金額の目安を解説

10万円以下などの格安インプラントには要注意

インプラント治療を受けるクリニックを探している際に「相場よりも安い値段で治療が受けられる」という点をアピールしているクリニックを見かけたら、注意が必要です。1本10万円以下のインプラントは品質が低い場合があるため、格安のインプラント治療を受けると、インプラントが取れてしまうといったトラブルが発生する可能性があります。

また、治療費の安さを強みとしているクリニックでは、治療する前の精密検査を行っていない場合や、治療後のメンテナンスをしていないという場合もあります。これら治療前の口内の精密検査や、治療後のメンテナンスをしっかりと行わないと、インプラントを長く使用できなくなる事態に発展する可能性があるため注意が必要です。

そのため、インプラント治療を受けるクリニックを選ぶ際は、治療費の安さではなく、治療の技術や実績、導入されている設備などを重視しましょう。

インプラントの治療費を抑える方法

ここからは、インプラント治療にかかる費用の負担を少しでも抑える方法を紹介します。「インプラント治療をしたいけれど、なるべく費用の負担を抑えたい」とお考えの方は、チェックしてみてください。

方法①医療費控除を利用する

インプラント治療にかかった費用を一部還付してもらうことができる、医療費控除の制度を利用すると、結果的に治療費を抑えられる可能性があります。医療費控除とは、毎年1/1から12/31までのあいだに支払った医療費が一定額を超えると、その額に応じて計算した金額が還付される制度のことです。

インプラント治療は医療費控除の対象となっており、そのほかの医療費控除の対象となっている治療も受けた場合は、まとめて申請できます。ただし、医療費控除を受けるためには、自分で確定申告を行う必要があるため注意が必要です。

関連記事:インプラントの医療費控除を確定申告で申請する方法とは?

方法②デンタルローンを利用する

歯科治療にかかる費用をローン会社に立替払いしてもらえる「デンタルローン」という制度を利用して、インプラント治療にかかる費用を払うという方法もおすすめです。

デンタルローンを利用して治療を受けた場合は、治療費に利息を加えた金額をローン会社へ分割払いします。ただし、デンタルローンを利用する際は審査が必要であり、安定的かつ一定額以上の収入がある、20歳以上の方に限られるので注意が必要です。

なお、デンタルローンの金利の相場は4~8%ほどと低いため、上限金利が18%ほどに設定されているクレジットカードのローンよりも負担を抑えられます。

方法③クレジットローンを利用する

治療費を借りるという目的であれば、クレジットカードのローンを利用することも視野に入れましょう。

デンタルローンは金利が低いというメリットがありますが、審査が厳しく、急いで治療を受けなければならない場合には向いていません。しかし、クレジットカードローンであれば即日融資が可能であるため、すぐにインプラント治療を受けることができるでしょう。

また、インプラントの治療費をクレジットカードのローンで支払えば、クレジットカード会社のポイントを多く獲得できます。ただし、インプラント治療を行っている歯科クリニックのなかには、クレジットカード払いに対応していないクリニックもあるという点には注意が必要です。

関連記事:インプラント治療を受ける際にお金がない場合の対処法を紹介

インプラント治療が高い理由を把握して自分に合った治療方法を見つけよう

いかがでしたでしょうか。

インプラント治療が高い理由として、治療費が保険適用外であること、また高品質なインプラントと最新設備を揃えるためにコストがかかることなどが挙げられます。しかし、入れ歯やブリッジなどは長持ちしないため、インプラント治療より費用を安く抑えられたとしても、かえってランニングコストがかかる可能性があります。

なるべくインプラントの治療費を抑えたいという場合は、医療費控除やデンタルローンの利用を検討しましょう。

あきもと歯科では、治療の前に精密検査を行い、患者様に合った治療方法をご提案いたします。インプラント手術後は5年間、インプラントの保証と検診を行っておりますので、ぜひご利用ください。

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