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インプラント治療に使えるデンタルローンのメリット・デメリット
インプラント治療は高額な費用がかかるため、ローンを組みたいとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、希望している金額でローンを組めるのかがわからないと困りますよね。
そこで、インプラント治療で利用できる「デンタルローン」を組むことがおすすめです。
本記事では、デンタルローンの概要やメリット・デメリットを詳しく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インプラントで利用できるデンタルローンとは
デンタルローンとは、保険が適用されない歯科治療に利用できる立て替え払い制度です。
信販会社が治療費を先に立て替え払いし、あとから患者様自身で治療費と手数料の合計金額を分割で支払う仕組みです。
歯科治療では高額な治療費がかかる自由診療に多く利用されています。
デンタルローンは歯科治療に限定されているローンのため、他の医療機関での治療や目的外の支払いには利用できません。
クレジットカードを持っておらず分割払いが利用できない、一度にまとまった現金を用意できないといったケースに適しており、デンタルローンを利用すると最大で84回払いにもできます。
インプラント治療の費用相場
インプラントを1本埋め込む場合の費用相場は次のとおりです。
【インプラント1本にかかる費用相場】
内訳 | 費用 |
検査/診察費用 | 15,000~50,000円 |
手術費用 | 150,000~350,000円 |
人工歯/被せもの費用 | 50,000~180,000円 |
仮歯費用 | 5,000~20,000円 |
抜歯費用 | 5,000~8,000円 |
手術後のアフターケア費用 | 1,500~10,000円 |
※上記は一例です。
自由診療のため、全体的にかかる費用は一般の保険診療よりも高額になります。全体のうち、もっとも高額な手術費用150,000〜350,000円程度です。
上記の治療費に加えて、抜歯や歯並び改善のための矯正治療、骨造成(骨移植)や歯肉移植といった治療が必要な方は、別途治療費がかかります。
関連記事:インプラントの費用相場
デンタルローンのメリット
インプラントは高額になりやすい治療ですが、デンタルローンを活用することでいくつかのメリットが期待できます。
ここからは、デンタルローンの利用で得られる7つのメリットをみていきましょう。
メリット①自分に合った支払い回数を選べる
患者様にとって数十万円の治療費は負担となりますが、毎月の支払い金額を抑えられるデンタルローンを活用すれば、自分が返済できる金額を設定できるため、無理なく負担を軽減できます。
多くのデンタルローンが最大で84回までの支払いに対応しており、月々の支払い金額と手数料をシミュレーションしてから回数を設定できます(※)。
※120回までの支払いに対応しているデンタルローン商品もあります。
回数の設定や手数料については個別のローン会社やクリニックにお問い合わせください。
メリット②治療内容によってローンの利用額を決められる
デンタルローンは、治療費の一部を支払うことも可能です。
30万円の治療費のうち、現金の手持ちとして15万円を支払い、残りの15万円をデンタルローンで分割払いにするといった方法が選べます。
ローン商品は金利と呼ばれる利息がかかるため、借り入れの金額が大きくなるほど総額も膨らんでしまいます。
そこで、支払える額を現金で先に払い込んでおき、できるかぎり借り入れ分を少なく減らしてデンタルローンを適用すると、利息を少なく抑えられます。
メリット③金利が低く設定されていることで費用を抑えられる
デンタルローンの金利は2.5〜8%程度と、クレジットカードよりも金利が低く設定されています。
利息の上乗せによって支払う総額が、クレジットカードよりも低く抑えられる点がメリットです。
治療費が数十万円になると、金利による支払い総額が気になってくるものです。
分割払いを選ぶ予定がある方は、デンタルローンを検討してみてはいかがでしょうか。
メリット④簡単に手続きを行える
歯科治療に特化したデンタルローンは、手続きがスムーズに進められるメリットもあります。
インプラント治療を受けるクリニックで申し込みを行うため、金融機関へ足を運ぶ必要がありません。
ローンに関する詳細な説明もその場で受けられます。
不明な点があっても金融機関に行く必要はなく、かかりつけのクリニックで確認できます。
インプラント治療に入る前にはカウンセリングや説明を受けますが、その際に治療計画とあわせてローンの検討ができます。
メリット⑤医療費控除による節税の効果が期待できる
医療費控除とは、1年間のうちに10万円以上の医療費を支払った際に受けられる控除です。
インプラント治療は医療費控除が受けられるため、所得税が抑えられる点がメリットです。
さらにデンタルローンを活用すると、クレジットカード払いよりも節税効果が得られる可能性があります。
クレジットカードとデンタルローンのどちらを利用しても控除は受けられますが、クレジットカードはその年の12月31日までに支払った料金が1年間の控除金額に含まれるため、翌年の1月に支払った料金は対象外になります。
デンタルローンは信販会社が一括で治療費の総額を立て替え払いするため、その年の立て替え払い分が医療費控除の対象になります。
翌年に持ち越される分が発生せず、節税効果が得られる仕組みです。
関連記事:インプラントの医療費控除を確定申告で申請する方法とは?
メリット⑥手元にまとまった現金がなくても治療を受けられる
自由診療は、保険が適用されないことでまとまった費用がかかります。
現金がすぐに用意できなくても、低金利かつ分割払いで治療が受けられるため、一括払いが難しいときに役立つローン商品です。
一例として、30万円のインプラント治療費のうち、10万円はすぐに払えるが残額の20万円を用意できないときに、デンタルローンを利用して20回払いにすれば、月々の支払いを細分化できます。(※)
※治療費の総額と支払い計画についてはかかりつけのクリニックと相談し、無理のない返済計画を検討してください。
メリット⑦インプラント治療以外の自費診療にも利用できる
デンタルローンはインプラント治療だけではなく、他の自費診療にも適用できます。
インプラント治療の前に歯並びを矯正する治療を先に行うようなケースでは、矯正治療も自費診療となるため、インプラント治療と矯正治療の総額がデンタルローンの対象になります。
自費診療が高額になるほど、現金での一括払いが負担になってしまいますので、デンタルローンのような分割払いを検討しましょう。
デンタルローンのデメリット
デンタルローンを組むと、現金払いによる負担が抑えられ医療費控除も受けられます。
メリットの多い治療方法ですが、3つのデメリットも押さえておきましょう。
デメリット①デンタルローンを取り扱っていないクリニックもある
インプラント治療を実施しているクリニックでは、デンタルローンを取り扱っていないクリニックもあります。
「現金払いとクレジットカード払いのみ」というように、支払い方法の選択肢が少ないときには、利用可能な支払い方法を選ばなければなりません。
デンタルローンの利用を考えている方は、かかりつけ医でデンタルローンが選べず他の支払い方法に変更とならないために、クリニック選びの段階で支払い方法の確認を済ませておきましょう。
デメリット②審査に通らない場合もある
デンタルローンに申し込むと、他のローン商品と同じく審査が行われます。
審査に通らなければ利用できないため、すぐに利用したい場合は注意が必要です。
借入金の延滞があるようなケースでは、返済能力に不安があると判断される可能性があるため、審査に通らなかったときの対応も考えておきましょう。
デメリット③金利が発生する
デンタルローンに申し込むと、金利に加えて手数料が発生します。
「分割払手数料」という内容で、一定の金額が返済総額に加算されます。
低金利のデンタルローンほど総額は低くなりますが、ボーナスの利用や分割回数によって支払い額が変わることにも注意しましょう。
デンタルローンの利用の流れ
一般的に、デンタルローンはインプラント治療を始める前に申し込み、支払いを行います。
申し込みから返済が始まるまでの流れは次のとおりです。
【デンタルローンを申し込んでから返済が始まるまでの一般的な流れ】
- 申し込み
- 審査
- 審査結果の通知
- 治療開始
- 月々の費用の返済
クリニックでデンタルローンの利用を伝えると、ローンの申込書を提出します。
信販会社のWebページから申し込める場合もあります。
申し込みからすぐに審査が行われ、翌日以降に結果がわかります。
申し込み後すぐに結果を確認できるデンタルローンもありますが、クリニックにより取り扱いが異なるため事前に確認してください。
審査結果の連絡を受けてからクリニックで治療計画を決めて、本格的な治療に入っていきます。
口座からの引き落としを選択したときは、毎月指定した銀行口座から一定の金額が引き落とされます。
デンタルローンの審査に必要な書類
デンタルローンの審査では、金融機関側が申込者のさまざまな情報を確認し、貸し付けができるかを判断します。
申し込みに必要な書類は次のとおりです。
【デンタルローンの必要書類】
- 本人確認書類
- 収入証明書
- 引き落とし口座がわかる書類
- 引き落とし口座の届出印
- デンタルローン申込書
- 資金使途確認資料
本人確認書類は運転免許証・マイナンバーカード・健康保険証(廃止にともないマイナンバーカードに統合されます)です。
収入証明書は、源泉徴収票・給与明細書・所得証明書・課税証明書・確定申告書の控え・税額通知書といった書類のいずれかです。
引き落とし口座に関する書類として、口座の番号が記載された通帳のコピーと、その口座を開設する際に届け出た印鑑が必要になります。
デンタルローンの申し込みには、専用の申込書(Webから申し込むときには不要です)と、資金使途確認資料としてクリニック側で用意する見積書や領収書(支払い済みの場合)を用意してください。
デンタルローンの審査に通りやすくなるコツ
デンタルローンの審査に通るためには、収入や返済能力があるかどうかを証明することが大切です。
信頼されやすい条件としては、保証人が立てられる(不要の場合もあります)2年以上の勤続年数があることなどが挙げられます。
勤続年数が長いほど安定収入があると見込まれ、信用が高くなります。
申し込み時に他社で申し込んでいるローンの返済が残っていると、審査に通りにくくなるともいわれています。
ある程度の金額を返済しているか、完済した状態で申し込むと良いでしょう。
デンタルローンの審査に通りにくい人の特徴
デンタルローンの審査に通りにくい人は、残債がある・過去に借り入れた額やクレジットカードの利用金額を延滞したことがある・勤続年数が2年未満といった信用に乏しいケースです。
保証人が必要なローンについては、保証人が立てられなければ利用できないため注意が必要です。
デンタルローンを利用する際の注意点
デンタルローンを利用する際の注意点は大きく2つです。
それぞれのポイントをチェックしていきましょう。
注意点①返済を滞らせない
デンタルローンは信販会社が立て替え払いを行うシステムのため、信販会社との取り決めにしたがって一定の金額を返済しなければなりません。
返済が滞るとカード会社から遅延損害金が請求され、返済の総額がさらに増えてしまいます。
注意点②追加融資を受ける際は再審査が必要になる
事情があり、追加融資を受けなければならない場合には、再審査と呼ばれる2回目の審査に通らなければなりません。
ローンを初めて申し込んだときと同じように、返済能力があるかを見極められますので、1回目の借入額とあわせて返済できる額を申請することが大切です。
デンタルローン以外のインプラント費用の支払い方法
デンタルローン以外にインプラント費用を支払う方法として、以下の方法が挙げられます。
【デンタルローン以外の支払い方法】
- 現金一括払い
- 現金分割払い
- デビットカード払い
- クレジットカード払い
- 健康保険※
インプラントの治療費をすべて現金で用意できるときは、一括または分割払いにできます(詳細な支払い方法はインプラント治療を受けるクリニックにご確認ください)。
クレジットカードを保有していない方は、デビットカード払いにして引き落としにする方法が選べます。
クレジットカードをお持ちの場合は、クレジットカードの分割払いにすれば、一括払いによる負担が抑えられます。
例外的に、健康保険を利用することも可能です。
ただし、インプラント治療に健康保険が適用されるケースは限定的で、顎の骨を第三者による事故または特定の疾患で失っているか、先天的に顎の骨が欠損している疾患が対象です。
上記の例に当てはまり、インプラント治療の保険診療が可能な医療機関(お住まいの地域ごとに異なります)のみで保険適用のインプラント治療が受けられます。
デンタルローンとは、インプラント治療などの歯科治療で利用できる立替払制度のこと
今回は、デンタルローンの仕組みとメリット・デメリット、申し込みの流れを紹介しました。
最大で84〜120回の支払い回数が設定されているデンタルローンは、高額になりやすい自由診療を利用しやすくするための金融商品です。
必要書類を用意したり、審査を受けたりしなければなりませんが、審査に通れば無理のない返済計画でインプラント治療が受けやすくなります。
医療費控除との相性が良く、低金利のものも多いため、現金払いやクレジットカード払いが難しい方はぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
あきもと歯科は、患者様のニーズに寄り添い、個々の口腔状況に合わせた最適な治療法をご提案しております。
歯の不安をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
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