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インプラント治療のメリット・デメリット、起こり得るトラブルについて解説

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インプラント治療のメリット・デメリット、起こり得るトラブルについて解説

インプラント治療は、歯を失った場合の選択肢の一つとして挙げられる治療方法です。「見た目が美しい」「噛み心地が自然」など多くのメリットを持つ一方で、他の治療法と比較して費用面やリスクなど、さまざまなデメリットやトラブルの可能性が存在します。

本記事では、インプラント治療のメリットやデメリット、そして治療で起こり得るトラブルとその回避のポイントについて詳しく解説します。

横浜でインプラント治療をお探しなら「あきもと歯科」へご相談ください

インプラント治療のメリット

インプラント治療のメリット

インプラント治療は、歯を失った多くの患者さんにとって、有効な治療方法の一つです。ブリッジ治療や入れ歯治療では得られにくいメリットがあります。以下では、主なメリットを5つ取り上げて解説します。

自然な見た目で審美性に優れている

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上にチタンやセラミックなどの人工歯を装着する治療法です。ブリッジ治療や入れ歯治療に比べ、歯肉から歯が生えているように見えるため、自然な仕上がりになります。

また人工歯がジルコニアというセラミックの一種で作られていると、周囲の天然歯とほとんど区別がつかない美しさを再現できます。笑ったときや会話の際に歯が見えても、見た目に違和感を覚えることが少ないのは大きな魅力です。インプラントの審美性の高さは、患者さんの自信回復やストレスの軽減につながります。

自分の歯のように噛める

インプラントは、顎の骨に埋め込まれた人工歯根を土台としているため、入れ歯などに比べるとしっかりと固定される作りとなっています。天然歯に近い力で噛めるため、「硬い食べ物を噛みにくい」「食事がうまくできない」といった不自由を感じることが少なくなります。

食事は生活の大きな楽しみの一つです。噛む力を取り戻すことで、食材の味や食感を存分に楽しめるようになり、生活の質が大きく向上するでしょう。

周囲の歯へ影響が少ない

歯を失った場合の一般的な治療法の一つである「ブリッジ治療」では、欠損した歯の両隣の健康な歯を削り、支えとして利用します。一方、インプラント治療では歯を失った部分にのみ人工歯根を埋め込むため、健康な歯を削る必要はありません。

また入れ歯の場合は隣の歯にばねを掛けることが多く、ばねを掛けられた歯に負担がかかる可能性があります。インプラントならば、周囲の歯で支える必要がないため、他の歯を守れるというメリットがあります。

生活の質の向上につながる

歯を失うと、食べ物をうまく噛めなくなるため、食事を楽しめなくなるケースがあります。また会話をしにくくなったり、滑舌が悪くなったりするだけでなく、口元を気にして思い切り笑えなくなるなど、さまざまな悩みやストレスを抱える方も少なくありません。

インプラントで失った歯を補うことで、しっかりと噛めるようになり、会話もしやすくなるため、日常生活をより快適に過ごせるようになります。人前で笑ったり話したりするストレスも緩和されるため、生活や仕事の場面でも自信を持てるようになるでしょう。

顎の骨が痩せるのを防げる

歯が抜けると、その部分は顎の骨に咀嚼の刺激が伝わらなくなります。刺激が伝わらなくなると骨が少しずつ痩せてしまいます。

インプラント治療では、顎の骨に直接インプラント体を埋入するため、歯を失った部分の骨にも咀嚼の刺激が伝わるのもメリットです。骨が刺激を受けることで、ブリッジ治療や入れ歯治療と比較して骨が痩せにくく骨量の減少を抑えられます。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療のデメリット

多くのメリットがある一方で、インプラント治療にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。後悔をしないためにも、メリットだけでなくデメリットについてもしっかり理解しておくことが大切です。

保険適用外なので治療費が高い

インプラント治療は、原則として健康保険が適用されません。そのため、治療費は自費診療となり、ブリッジ治療や入れ歯治療に比べると高額になります。

費用は歯科医院や治療範囲・使用する素材などによって異なりますが、一本当たり数十万円 以上かかることが一般的です。また骨量が不足している場合は、骨造成手術も必要となるケースがあり、追加費用が発生する場合があります。

治療期間が長い

インプラント治療では、インプラント体を埋め込んだ後に、顎の骨との結合を待つための期間が必要です。その後にアバットメント(連結部)や上部構造(被せ物)を装着するため、最初の検査から治療完了までに、4~6カ月ほどかかる場合が多く、場合によっては6カ月よりも長くかかることもあります。忙しい方や遠方から通院する方には負担が大きいでしょう。

外科手術を伴う

インプラント治療は外科手術が必須です。顎の骨を切開し、インプラント体を埋入する工程があるため、手術に対する恐怖心や抵抗感を抱く患者さんも少なくありません。

治療後に継続的なメンテナンスが必要

インプラントは天然歯と異なり、虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎という歯周病に似た症状が起きるリスクがあります。インプラント周囲炎は進行すると、インプラントを支えている骨にまで影響が及び、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

天然歯と同じことではありますが、インプラントも定期的な歯科検診やクリーニングが欠かせません。日常生活でもインプラント部分の清掃を怠ってしまうと、細菌が繁殖しやすくなり、周囲の組織が炎症を起こしてしまいます。そのため歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシなどを用いて丁寧にケアをすることが重要です。

インプラント治療で起こり得るトラブル

インプラント治療で起こり得るトラブル

インプラントは成功率の高い治療とされていますが、外科手術を伴う以上、まったくリスクがないわけではありません。ここではインプラント治療で起こり得る代表的なトラブルについて、原因や症状のポイントを説明します。

神経を圧迫・損傷してしまう可能性がある

インプラント体を埋入する位置や深さを誤ると、神経を圧迫・損傷してしまい、顔の神経麻痺や味覚障害などにつながりかねません。

このようなリスクを回避するためには、歯や顎の断面を3次元的に撮影できる歯科用CTで精密検査を行い、慎重に埋入位置を決めてもらえるような医院を選ぶことが大切です。

腫れや内出血が引かないことがある

インプラント治療は外科手術のため、手術後2~3日をピークとして腫れや内出血が起こることがあります。通常であれば1~2週間程度で徐々に治まります。

しかし、長期間にわたって腫れが引かなかったり、悪化したりする場合には、何らかの問題が生じている可能性が高いです。こうした場合には、早めに担当の歯科医師へ連絡して診察を受け、原因究明と処置を行ってもらいましょう。

インプラント体が顎骨と結合しない

インプラント治療では、チタン製などのインプラント体と顎の骨が結合することでしっかりと固定されます。しかし、歯周病菌の感染や糖尿病、喫煙、ケア不足、骨密度の低下など、さまざまな要因によってインプラント体と骨の結合がうまくいかない場合があります。

結合が不十分な場合、多くは再手術が必要です。

インプラントが不安定になる

治療後、時間が経ってからインプラントが揺れたり回ったりするケースがあります。これはインプラントの人工歯(上部構造)を固定する部分に問題が発生していることが原因となっている場合が多いです。インプラントの固定方式は「セメント固定式」と「スクリュー固定式」の2種類があり、それぞれ対応が異なるため、歯科医院で調整しなければなりません。

不安定なインプラントを放置すると、結果的に抜去せざるを得なくなるリスクが高まります。気が付いたらすぐに歯科医院へ連絡することや、定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切です。

人工歯が割れる・外れる

インプラント本体はチタンなどの金属でできており丈夫ですが、その上に被せられる人工歯(上部構造)はセラミックなどが使われることが多いです。セラミックは見た目が美しい反面、強い衝撃や噛み合わせの圧力、歯ぎしりなどによって、欠けたり割れたりする可能性があります。また装着した際の噛み合わせ 調整が適切でない場合も、破損の原因となることがあります。

欠けや破損に気づいたら、早めに歯科医院で修理や交換の相談をしましょう。

インプラント周囲粘膜炎・インプラント周囲炎になる

インプラント周囲粘膜炎は、歯肉がインプラント周囲で炎症を起こしている状態で、天然歯でいうところの歯肉炎の症状です。この段階では、骨への影響は軽微であるため、適切なケアによって改善が期待できます。

しかし放置すると、より症状の重いインプラント周囲炎へと進行します。インプラントを支える骨が失われ、インプラント体がぐらつき始めるなど、深刻な症状が生じるリスクがあります。最悪の場合、インプラントを除去しなければならないこともあるでしょう。

このような症状を起こさないためにも、日頃からの口腔ケアと定期的な検診が欠かせません。

口臭が発生する

インプラント周囲に食べかすやプラークが溜まってしまうと、口臭の原因となります。インプラントは天然歯よりも磨き残しが起こりやすいです。

特にインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎になっている場合には、細菌によって口臭が強くなることがあります。正しいブラッシングで磨き、歯間ブラシやフロスを使用するなど毎日の丁寧なケアが重要です。

インプラント治療のトラブル回避のポイント

インプラント治療のトラブル回避のポイント

インプラント治療でのトラブルを最小限に抑えるには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。 

信頼できる歯科医院を選ぶ

治療実績が豊富で、設備が整っている歯科医院を選ぶことが大切です。歯科用CTを導入しているか、インプラント治療の経験が豊富か、治療前の検査やカウンセリングを丁寧に行ってくれるか、といった点を事前に確認しましょう。

定期的なメンテナンスを受ける

インプラントは一度装着したら終わりではなく、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。インプラント体や周囲の歯肉の状態、プラークの付着状況などをチェックし、早期にトラブルを発見・対処することがインプラントの寿命を延ばすことにつながります。

生活習慣の改善、術前・術後のケアの徹底

喫煙や過度な飲酒は、インプラント治療の成功率を下げる要因となるため避けましょう。栄養バランスの良い食事や十分な睡眠を取ることも術後の回復を早めるために有効です。術後は腫れや痛みが出やすいため、歯科医師の指示に従ったホームケアを徹底してください。毎日のブラッシングやフロスの使用など、正しい方法でインプラントをケアすることも重要です。

インプラント治療はメリット・デメリットを把握して検討しよう

インプラント治療には、自然な見た目や噛み心地、顎の骨が痩せるのを防ぐなど多くのメリットがあります。一方で、治療費が高額になりやすい、治療期間が長くなる、外科手術が必要になるといったデメリットや、神経損傷やインプラント周囲粘膜炎などのリスクも伴います。

治療を検討する際は、十分な検査やカウンセリング、そして日々の口腔ケアや定期的なメンテナンスが欠かせません。メリットとデメリットの両面を理解し、自分に合った治療方法を選択しましょう。

あきもと歯科では、患者さま一人ひとりに合わせたインプラント治療の提案とサポートを行っています。インプラント治療を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。

[1]参照:JSTAGE:(PDF)咬合と全身の機能との関係

[2]参照:JSTAGE:(PDF)咬合接触状態が安定域と重心同様に及ぼす影響

[3]参照:JSTAGE:(PDF)歯列・咬合異常が高校生の心身の健康意識に及ぼす影響

[4]参照:日本医療研究開発機構:噛む力が顎の骨を造り変える分子メカニズムを解明―顎の形や大きさの不調和に対する新しい歯科矯正治療法の開発に期待―

[5]竹本和代ほか著. 週刊朝日MOOK「いい歯科インプラント治療医」を選ぶ!2013. 朝日新聞出版 2013; 188

[6]参照:国税庁:No.1120?医療費を支払ったとき(医療費控除)

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