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インプラントの6つのトラブルを原因と対策方法を解説

インプラントの6つのトラブルを原因と対策方法を解説

インプラント治療に興味をお持ちの方のなかには、治療時や治療後に起こるかもしれないトラブルに、ご不安を感じられる方もいらっしゃるでしょう。事前にどのようなトラブルの例があるのかを理解したうえで、治療を始めたいですよね。

そこで本記事では、インプラント治療時、または治療後に起こる可能性のある6つのトラブルを、原因と対策方法とともに解説します。インプラント治療にご不安のある方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントの6つのトラブルと原因

インプラントは、あごの骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む治療法であるため、治療時または治療後に、骨や骨周辺でトラブルが起こることがあります。

ここからは、6つのトラブルとその原因を解説します。

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トラブル①下歯槽神経が麻痺してしまう

インプラント治療時のトラブルとしては、下歯槽神経が麻痺することが挙げられます。

下歯槽神経とは、下あごに通っている、感覚を司る神経のことです。インプラント体を埋め込むためにドリルで骨を削る際に、ドリルが下歯槽神経に近づきすぎたり、当たったりすることによって麻痺が引き起こされます。下歯槽神経が麻痺した場合に起こる症状は、口腔内や口の周辺のしびれなどです。

このトラブルは、歯科用CTによる検査を行わなかったことが原因で起こります。歯科用CTとは、歯やあごの断面を3次元的に撮影できる医療機器のことです。歯科用CTで撮影した画像をもとに、歯科医は患者様の歯やあご、そして神経や血管の状態までも把握することができます。

そのため、こうした事前の検査を行わず、患者様の下歯槽神経の状態確認が不十分である場合は、下歯槽神経の麻痺といったトラブルが起こる可能性が高まります。

トラブル②インプラントが骨から離れてしまう

インプラント治療後に起こる可能性があるトラブルの一つとして、インプラントが骨と結合しないことが挙げられます。

インプラント治療は、インプラント体が骨と結合してしっかりと固定されることによって、天然歯と同様に食べ物が噛めるようになる治療法です。そのため、インプラント体が骨と結合しない場合は、大きな問題につながります。たとえば、インプラントにぐらつきが生じて、食べ物を噛むことが困難になったり、インプラントが抜け落ちたりするといった問題が起こる可能性があります。

このトラブルが発生する原因の一つが、ドリルによるオーバーヒートです。ドリルによるオーバーヒートとは、インプラント体を埋め込むためにドリルで骨に穴をあける際に、ドリルが高温になることで骨が損傷してしまう現象のことです。その骨の損傷が原因となり、インプラント体とあごの骨が結合しにくくなってしまいます。

また、このトラブルのもう一つの原因は、インプラント体を埋め込む際の角度や深度が不適切であったことです。インプラント体が適切な位置に埋め込まれなければ、施術後のインプラントに大きな負担がかかるため、ぐらつきや脱落が起こります。

トラブル③インプラント周囲炎に感染してしまう

インプラント治療後に、インプラント周囲炎に感染することもあります。

インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が細菌に感染することで、炎症を起こす疾患のことです。主な症状には、歯肉の腫れや出血などが挙げられます。

インプラント周囲炎が進行すると、歯肉の腫れや出血にとどまらず、インプラントがぐらつくようになり、最悪の場合はインプラントが脱落します。

インプラント周囲炎を発症する主な原因は、日頃のメンテナンス不足です。インプラント周囲炎は、インプラントにプラーク(歯垢)が付着することで引き起こされるため、日々の歯磨きや、定期的な歯のクリーニングを怠ることでかかりやすくなります。

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トラブル④上顎洞炎に感染してしまう

インプラントの治療後に、上顎洞炎(じょうがくどうえん)という疾患に感染することもあります。

上顎洞炎とは、頬の奥にある上顎洞という空洞の粘膜に炎症が起こる疾患のことです。上顎洞炎を発症した場合に起こる症状は、歯の痛みや鼻づまり、そして頭痛などです。インプラント体を上あごの骨に埋め込む際に、インプラント体が上顎洞に突き抜けてしまい、上顎洞の粘膜を傷つけることで発症します。

こうしたトラブルは、歯科用CTによる検査を行わなかったことが原因で起こります。歯科用CTによる検査を行うと、前述のように、患者様の歯やあごの状態を把握することが可能です。

そのため、歯科用CTによる検査を行わず、患者様の歯やあごの状態を確認しておかなければ、上顎洞の貫通を引き起こす可能性が高まります。

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トラブル⑤インプラントの被せ物が外れてしまう

インプラントの治療後に、インプラントの被せ物が外れることもあります。

このトラブルの原因としては、インプラントのアバットメントに不具合があることが挙げられます。アバットメントとは、インプラント体と被せ物の連結部分のことです。アバットメントの締め付けが不十分であるために、被せ物がしっかりと固定されないことで、被せ物が外れることにつながります。

また、噛み合わせの悪さも、インプラントの被せ物が外れる原因の一つです。インプラント治療後の噛み合わせが合っていない場合は、特定のインプラントのみに負荷がかかるため、被せ物が外れる可能性が高くなります。

トラブル⑥噛み合わせが悪くなってしまう

インプラント治療後に、噛み合わせが悪くなることもあります。インプラント治療の直後は適切な噛み合わせになっていても、時が経つにつれて歯がずれていくということは、よくあることです。

噛み合わせが悪くなると、身体にさまざまな不調が現れます。たとえば噛み合わせが原因となって、頭痛や腰痛といった、口腔以外の箇所に痛みが発生することがあります。また、顎関節症が誘発され、口の開閉がスムーズに行えなくなることも珍しくありません。

インプラント治療後に噛み合わせが悪くなる主な原因は、患者様自身に偏った歯ばかりで食べ物を噛む癖や、歯を食いしばる癖があることです。特定の歯ばかりを使うことで、それらの歯に負荷がかかるため、徐々に噛み合わせがずれていきます。

インプラントのトラブルを避けるための対策方法

インプラントのトラブルを避けるための対策方法<

インプラント治療によって発生するトラブルを知ったことによって、インプラント治療を受けることを躊躇してしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、トラブルを避けるために、患者様自身が気をつけられることもあります。したがって、ここからは、インプラントによるトラブルを避けるための2つの対策方法を紹介します。

対策方法①優秀な歯科医院を選ぶ

インプラントによるトラブルを避けるためには、まず優秀な歯科医院を選ぶことが大切です。なぜなら、インプラント治療によるトラブルには、歯科医院の落ち度が原因となっているものも多く存在しているためです。

しかし、ひとくちに優秀といっても、優秀な歯科医院であることを、具体的にどのような基準で判断すればよいのかはわかりませんよね。そこで、優れた歯科医院を選ぶ2つの基準を紹介します。

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CT撮影の設備がある

優れた歯科医院を選ぶ基準の一つは、歯科用CTという医療機器を導入している歯科医院であるという点です。

歯科用CTを用いて検査をすることによって、患者様の歯やあご、そして下歯槽神経などの状態まで知ることができるため、治療時に医療事故が起きる可能性が低くなります。たとえば、インプラント体の上顎洞への貫通や下歯槽神経の麻痺などは、CT検査を行って、患者様の骨や神経の状態を把握することで防ぐことができます。

歯科用CTを導入しているかどうかは、歯科医院のWebサイトに記載がある場合が多いため、来院前に調べるとよいでしょう。

当院の歯科用CTスキャンについて詳しくはこちら

インプラントの治療経験が数多くある

優れた歯科医院を選ぶ基準として、インプラント治療の経験が豊富であることも挙げられます。

インプラント治療の経験が数多くある歯科医院には、治療の技術力の高い歯科医が所属していることが期待できます。インプラントのトラブルのなかには、歯科医の技術不足が原因であることも多いです。したがって、歯科医院のWebサイトなどで、インプラント治療の実績がどのくらいあるのかを確認しておくとよいでしょう

当院のインプラント治療の症例はこちら

対策方法②定期メンテナンスを受ける

インプラント治療によるトラブルを避けるためには、歯科医院でプラーク(歯垢)や歯肉、そしてインプラントの状態などを確認する「定期メンテナンス」を受けることも大切です。

定期メンテナンスで対策できるトラブルとしては、インプラント周囲炎や被せ物の脱落、そして噛み合わせの悪化などが挙げられます。たとえば、インプラント周囲炎の初期段階は自覚症状が出にくいため、定期メンテナンスで歯肉の状態を診てもらうことで、早期発見につながります。

また、被せ物の状態や噛み合わせの異変にも気付いてもらうことができるため、トラブルを予防することが可能です。

インプラントのトラブルにはインプラントの脱落や感染症、そして神経麻痺がある

いかがでしたでしょうか。

インプラントの治療時または治療後に起こる6つのトラブルとしては、インプラントが骨から離れてしまうことや、インプラント周囲炎に感染することが挙げられます。また、上顎洞炎の感染や、下歯槽神経の麻痺、そしてインプラントの被せ物の脱落といったトラブルが起こる可能性もあります。

しかし、優秀な歯科医院を選ぶことや、定期メンテナンスを受けることで、そうしたトラブルを避けることが可能です。

秋元歯科クリニックでは、歯科用CTを用いた検査を行い、安全に配慮したインプラント治療を行っております。

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